こんにちは、じゅんぱ店長(@junpa33)です。
今回の記事は、
タチカワブラインドが、途中停止しない原因となるストッパー・パーツについて、検証してみます。
検査機を使って検査するという内容ではありませんが、
タチカワブラインドで「途中停止しないという不具合」が起こって、修理を考えている人に参考になると思います。
コンテンツ
「タチカワブラインド 途中停止しない」を直したい
ブラインドが「途中停止しない」ということは、「= 閉まったまま」ということ。
ブラインドは外との遮蔽性がかなり高いので、特に日中の明るい部屋が好きな人にとっては、
すぐにでも修理したいだろうと思います。
けれど修理するにしても原因が分からないと直すことも出来ません。自分で修理できるかどうかも分かりません。
主な原因は、ストッパー・パーツに関係する部分にありますので、この記事ではその原因について検証していきます。
「途中停止しない」2つの原因
タチカワブラインド 途中停止しない時の考えられる大きな原因は2つあります。
- 昇降コードが摩耗して芯材だけになっている(半分切れた状態)
- ストッパー・パーツの故障
昇降コードが摩耗して芯材になってしまった場合
この様に昇降コードが芯材だけになってしまった場合は、
細くなったコードがストッパー・パーツ内を通ることになります。
ストッパー・パーツ通過状態
(ストッパーが効いている位置)
ストッパーを正面から見る
ストッパーが効いている状態でも、左右の昇降コードの大きさ(径)の差で、右側の芯材だけになった細いコードは、全くストッパーが効いていない状態になっています。
つまり、
昇降コードが芯材だけになってしまった状態の時は、ストッパーの不具合かどうかの前に、
昇降コードが細ったことによって、ブラインドのストッパーが効かなくなったと思われます。
ただし、このケースでは、まだ複合原因も考えられるので、ここで結論を急がない様にします。
ここで、これが原因だと結論付けてしまうと、実は複合原因だった場合には、2度手間再修理になることがあります。
昇降コードが原因だと思われる時でも、一度、タチカワブラインドそのものを外して、しっかりストッパーが効いているかどうかを検証しておきましょう。チェック方法は次の項目を参考にしてください。
ストッパー・パーツの故障だった場合
ストッパー・パーツが故障しているかどうかは、昇降コードのコンディションとは関係なくチェックしておきましょう。
ストッパー・パーツはプラスチック製ですので、摩耗部品で故障の可能性は常にある、と考えておくべきです。
昇降コードが摩耗して芯材になっている時の検証
写真で、それぞれ左側方向にはタチカワブラインドの羽根方向。右側方向にはワンポール(操作部)方向になります。
つまりタチカワブラインドの重量がかかる方向は左方向になります。
①
ストッパーが効いている状態
(「四角型」内部部品がストッパー側に移動)
②
ストッパーが効いていない状態
(「四角型」内部部品が途中で引っ掛かる)
③
ストッパーがフリーな状態
(「四角型」内部部品が反対側に移動)
正常なストッパー・パーツでは、②の状態は存在しません。
重量がかかると①になり、重量フリーになると③になります。
ブラインドの重量がかかっているのに②の状態になっていることが、途中停止しない原因となっています。
こうなってしまった場合は、ストッパーパーツの取替えになると思います。
「四角型」内部部品が途中で引っ掛かる現象ですが、結構しっかり引っ掛かっている感もあります。
なぜ②の状態になるのかはメーカーでないので検証できませんが、触手感覚では長期使用によるプラスチック摩耗ではないかと思います。
外観上問題なさそうでも昇降の途中停止しない時
昇降コードに特に問題がないのなら、ストッパー・パーツの故障が原因だと思われます。
写真で左側方向にはタチカワブラインドの羽根方向。右側方向にはワンポール(操作部)方向です。
つまりタチカワブラインドの重量がかかる方向は左方向になります。
①
ストッパーが効いている状態
(「四角型」内部部品がストッパー側に移動)
②
ストッパーが効いていない状態
(「四角型」内部部品が途中で引っ掛かる)
③
ストッパーがフリーな状態
(「四角型」内部部品が反対側に移動)
ブラインドの重量がかかっているのに②の状態になっていることが、途中停止しない原因の1つとなっています。
こうなってしまった場合は、ストッパーパーツの取替えになると思います。
また他の原因として、①の状態でストッパーが昇降コードを噛んでいるのに、昇降コードが滑っているということもあります。
「途中停止しない」を解決する
タチカワブラインド 「途中停止しない」を解決する方法は2種類あります。
- 昇降コードを新しいものに取り換える。
- ストッパー・パーツを取り替える。
昇降コードが摩耗して芯材になってしまっている場合
まず前提として、昇降コードを新しいものに取り替えることになります。
その作業の前に、ストッパー・パーツが壊れていないかをチェックしますが、
もしストッパー・パーツが壊れていた場合は、ストッパー・パーツ交換も行うことになります。
作業手順的には、先に昇降コードを取り替えてからストッパー・パーツを交換する手順がい良いと思います。
取替え交換方法については、
昇降コードの取替えは、
タチカワブラインド修理 昇降コード切れ?自分で直す全手順で行い、
ストッパー・パーツの交換は、
タチカワブラインド修理 ストッパーの取替作業「昇降の途中停止せず」の方法で行います。
ストッパー・パーツを交換の場合
昇降コードに異常がなく、タチカワブラインドが途中停止しない場合です。
タチカワブラインド純正昇降コードを使っている
ストッパー・パーツの交換方法については、
タチカワブラインド修理 ストッパーの取替作業「昇降の途中停止せず」の方法で行ってください。
問題なく故障の回復が出来るパターンだと思います。
他社の類似の昇降コードを使っている
他社で類似の昇降コードとして、
「TRUSCO(トラスコ)ブラインドコード白2mmx30m」を使った事例です。
タチカワ純正+TRUSCOの昇降コード
左はTRUSCO、右はタチカワ
左はTRUSCO、右はタチカワ
2社の違いとして、
タチカワ純正の昇降コードは、径が1.7mmの規格 TRUSCOの昇降コードは2.0mmの規格を使用しています。
更に、写真でも分かりますように、コードの織り方に違いがあります。
手前側に力が加わってストッパーが働く
2つの昇降コードの径の違いと織方の違いによるものかどうかははっきりしませんが、
ストッパーが効いている状態でも若干TRUSCOの方が滑っていく感じがしました。
タチカワブラインドの設置状況によっては、ブラインドが途中停止していても、TRUSCOのコードを使った側が、じわじわと下がっていくことが起こるかもしれません。
両側ともTRUSCOの昇降コード
手前側に力が加わってストッパーが働く
「タチカワ純正とTRUSCO」のコードの併用の時と比べて、
途中停止のストッパーが効いている状態での滑り感はほとんど無く、
しっかり止まっている感すらありました。
途中停止しないストッパー部分の検証の結果
途中停止しない原因は、ストッパー・パーツの消耗によるところが大きいですが、昇降コードとの関係性も強いです。
ストッパー・パーツの故障修理では、単にストッパー・パーツの交換を行うだけでなく、
同時に、昇降コードも点検しておいた方が良いでしょう。
左右のコードがメーカー違いが起こっていた場合は、同じメーカーで揃えておいた方が良いと言えます。
逆に、昇降コードの取替えにはストッパー・パーツの点検もしておくと安心です。
そして、取り替える昇降コードは左右とも同じものにしておきましょう。
今回の記事はここまでです。 最後までご覧いただき有難うございました。