こんにちは、じゅんぱ店長(@junpa33)です。
テーマは、デスクトップパソコンの無線LANの安定接続化についてです。
デスクトップパソコンを利用している人は、皆さん一度は感じたことがあると思いますが、
机回りの模様替えをしたとき、「このコード、うざ!」っと思ったことがあると思います。
今回は、この「うざ!」の解決方法、ストレスの少ない、ネットワークとの接続方法を説明したいと思います。
コンテンツ
逆説!デスクトップパソコンの無線LAN接続が簡単でない理由
無線LAN接続を簡単に行える神パーツとして、USBの無線LAN子機がお手頃価格で販売されています。
これを利用すれば確かに「いたって簡単に無線LAN接続」が出来てしまいます。
「別に難しいことではない。むしろ簡単」に誰でも実現できてしまいます。
けれども、誰でもみんなが快適に使えるのかというと、そう言うわけでもなさそうです。
たしかに「無茶苦茶高級なパーツ」でもないので、あまり無理は言えないのは確かですが・・・。
USB接続の無線LAN子機をサクサク使うには、出来ればWifiルーターやアクセスポイントが、設置したいパソコンから見通せる場所にあることがベターです。
実際設置場所については、それぞれ周辺条件が違いますので、たまたま「設計通りの性能を発揮」する見本的ケースもあるとは思います。
けれ製も、障害物に強いと言われる2.4GHz帯でも、室内の壁の障害や家電から発するノイズなどでの電波干渉などがあり、それほどでもない結果になることも多いというのが実情です。
5GHz帯であればなおさら、少し離れたり、途中に壁があったりするとグッと通信速度が低下して「これじゃあね!」と思ってしまう事になるかもしれません。
結果、それではとても安定した接続といえるものではありません。
で、
「やっぱりだめだったか!」と、ここでデスクトップパソコンの無線LAN化計画をあきらめてしまう人が、多くいるのではないかと思います。
つまりこれが、「デスクトップパソコンの無線LAN化が簡単ではない理由」というわけです。
そして、
これからの記事内容は、安定接続のための方法、無線LANでしかも最新規格のWifi6の導入のための方法です。
ご自分の無線LAN(Wifi)設置環境が「USBの無線LAN子機」では「チョット無理」と感じておられる方には特に参考にしていただける内容だと思います。
Wifi用のパーツ取り付けは、パソコンの側面パネルを開けて作業することになります。
パソコンを組み立てたり自分でオプションボードを取り付けたりしたことのない人には、
最初は「少し敷居が高い」ように思えるかもしれません。が、少しの作業で、
結果、ノートパソコンの無線LAN(Wifi)接続能力同等以上の機能が追加されることになります。デスクトップパソコンに「 垂涎もの」のスペックを付加できるようになります。
ちなみに、自分の場合は、店舗内設置だったので鉄骨造に多い電波干渉や電波吸収反射が酷く、無線LAN(Wifi)設置環境も多くの方々同様に ”余り良くない” ものでした。USBタイプでは「チョット無理」と感じていました。
そしてこの方法に変えることによって、接続が突然切れることもなくなり、ストレスなく普通に作業できるようになりました。
またこの方法に変更することで、
最新規格のWifi6だけでなくBluetoothも使えるようになります。
ですので周辺機器もBluetooth接続のものも使えます。
(USBの無線LAN子機ですと「基本未搭載!」でした。)
ではこれから 無線LANをあきらめたくない方のために説明を始めていきます。これで安定した接続をかなえてください。
Wifi6対応の安定接続を付加する方法
ノートパソコンと同様な無線LAN(Wifi)機能をデスクトップパソコンに付け加えるためには、
インテルのWifiカードというチップをパソコンのマザーボードに取り付ければ可能になります。
取り付け方については、次のような方法で行います。
Wifi6対応のインテルのWifiカードを準備する
自分の場合は時期的に少し以前に取り付けしましたのでWifi6には対応していませんでした。
自分は「インテル® Dual Band Wireless-AC 8260」というWifiカードを準備しました。
これは、当時のWifi4の仕様になっています。
AC 8260仕様書
TX/RX ストリーム | 2×2 |
バンド | 2.4 GHz, 5 GHz |
最高速 | 867 Mbps |
Wi-Fi 認定 | 802.11ac |
Bluetooth のバージョン | 4.2 |
内蔵 Bluetooth | はい |
ボード・フォーム・ファクター | M.2 2230, M.2 1216 |
システム・インターフェイス・タイプ | Wi-Fi(PCIe), BT(USB) |
アンテナ | 2×2 |
発売日 | 2015年第2四半期 |
こちらを準備しましょう↓
2020年よりWifiの規格で新しくWifi6(802.11ax)がスタートしています。
さらにBluetoothもバージョン5が本格的に動き出します。
これは、超最新版のチップになります。
ですので、この新規格に対応したWifiカードを準備しするのが吉だと思います。
「インテル® Wi-Fi 6E AX210」というWifiカードを準備しましょう。
(「下位互換」と言って、現状使っているものが、旧来規格のWifiであっても問題なく使えるようになっています。)
Wi-Fi 6 AX200仕様書
TX/RX ストリーム | 2×2 |
バンド | 2.4 GHz, 5 GHz(160Mhz) |
最高速 | 2.4Gbps |
Wi-Fi 認定 | WiFi 6 (802.11ax) |
Bluetooth のバージョン | 5.1 |
内蔵 Bluetooth | はい |
ボード・フォーム・ファクター | M.2 2230, M.2 1216 |
システム・インターフェイス・タイプ | Wi-Fi(PCIe), BT(USB) |
アンテナ | 2×2 |
発売日 | 2019年第2四半期 |
価格は2,000円程です。最新高規格チップなのに結構安いのに驚きです。
ノートパソコンの場合だと、まだ一部の最新モデルしか搭載されていませんし価格高め設定になっています。(この記事執筆時点で)
このWifiチップ「インテル® Wi-Fi 6E AX210」はamazonで簡単に入手することが出来ます。
WifiカードをセットするためのPCI-Eボードを準備する
このWifiカード(チップ)をマザーボードに簡単に取り付けるために
PCI-Eボードというものを準備します。(チップのソケットタイプを変換するためのものです。)2022.2.10現在品切れ中
これは、名前の通りマザーボードの拡張スロットのPCI-Eに”サクッ”と刺して取り付けることのできるパーツになります。
このボードにはアンテナも2本付いていますので、これを使えばアンテナを準備せずにOKです。(もちろん別に、さらに感度の高いアンテナをつけても良いです。)
ただしこのボードは、中華製ノーブランド品になりますのでちょっと製品癖がある場合があります。
自分の場合は、「PCI-Eに”サクッ”と刺して」その後ボードの本体固定ビスを締めると、ボードが引っ張られてソケットの接点が外れるということがありました。ブラケットの加工とビスの締め付け具合を調節してOKになりました。
価格は1,800円程です。
ロープロファイルブラケットも付属しています。
このPCI-Eボードもamazonでもお手軽に入手することが出来ます。
21/10/22現在上記の商品は販売終了になっています。販売再開は未定のようです。近似商品(他社ブランド品)として、同等な価格でこの商品が販売されています。
M.2 ngff 用モジュールカード to PCI Express wifi 変換ボード (Low, Full ブラケット付)
マザーボードへの実際の取り付け方
デスクトップパソコンの側面パネルを取り外し、
PCI-EスロットにPCI-Eボードを差し込んで固定します。
カード(チップ)をPCI-Eボードに取り付ける
写真のようにWifiカード(チップ)の取り付けを行います。
切り込みはA+EのタイプですのでもしこのPCI-Eボードではないものを使われている場合は、ボードのソケットタイプを必ず確認してください。
アンテナに接続するためのコードをWifiカードの「1」「2」のピンに接続してください。
PCI-Eボードへの取り付けが完了したところで、外していたカバーを取り付けます。
これでこちらの方の準備は完了です。
PCI-Eボードをマザーボードに取り付ける
デスクトップパソコンの側面パネルを外します。
背面から見てI/Oポートの逆側の側面パネルを外します。プラス(+)ビスをドライバーなどで外します。
マザーボードでPCI-Ex1というソケットを見つけてください。(赤矢印)
PCI-Eボードをサクッと刺してください。
Wifiのセッティングは完了です。
このような感じになると思います。
自分の場合はここのところでボードの取り付けブラケットが2・3mm短く、そのままではビス固定が出来ないということがわかりました。
対策として、ブラケットのL型の折位置をペンチを使って変更してビス固定できるように加工しました。
次に、Bluetoothのためのセッティングです。
マザーボードでUSBソケットを探してください。
マザーボードのレイアウトは各メーカー各型番によってバラバラです。USBソケットは結構周辺部分にあると思いますが・・・。
PCI-Eボードについているコードを見つけたUSBソケットに刺してください。
上下左右の方向性がありますので、ピンを折らないように注意して刺してください。
(ピン数が上4下5の計9ピンになっています。今回の接点的には上の4ピンのみ)
すべての接続が完了した状態はこんな感じです。
カードを動かすドライバーについて
ドライバーについては、
インテルのサイトからでもドライバーをダウンロードすることができます。
「インテル® Wi-Fi 6 AX200 用のダウンロード」でググってください。
通信の確認
パソコンの電源を入れ、Wifi接続アイコンが表示されていればOKです。
細かった5G接続がフルで接続されています。
接続完了が確認できました。
Wifiカードを認識していない場合は、ドライバーをインストールしてください。
また、PCI-Eボードの認識不良も考えれますので、一旦、電源を落として再度PCI-Eボードの接続を点検してみてください。(接点不良があるかもしれません。)
製品不具合については、
Wifiカードはインテル製なのでほぼ問題ないと思いますので、不具合があるとすればこの「PCI-Eボード」の方だと思います。
これはソケットの変換だけの機能しかありませんので、不具合があってもその理由はそう複雑ではないと思います。
amazonなどの口コミ情報をチェックして、個別に状況対策してみてください。
Wifi6を使うためには、送受信双方がWifi6に対応していないといけません。
ルーター側もWifi6対応に変更してフルスペックになります。
メリットだけではなくて、「取り付け時での注意点が出るかもしれません。」ということを含めて説明してきましたが、
損得バランスで言うと自分は遥かにメリットの方が大きいとは感じています。
これは各人での判断にはなりますが、試してみるのもアリかなとは思います。
「インテル® Wi-Fi 6EAX210」というWifiカードと
「PCI-Eボード」を準備すればOKです。
Wifi機能付加のまとめ
この方法を使うと、Wifiの厚い通信量と速度やノートパソコンのようにBluetooth接続の周辺機器をデスクトップパソコンで利用することが出来ます。
機能付加にかかった費用も4,000円程度で収まったと思います。
(有線ケーブル代より安いかも)
USB接続で不満を感じるのであれば、こちらの方法を選択する方がオトクではないかと思います。
またこれで、デスクトップパソコンのレイアウトフリー作戦も大きく前進ではないかと思います。
あとはモニターの無線化が出来れば最高なのですが、自分も考えるところを試しても見ましたが、応答速度の問題でまだちょっとこれに関しては無理かなといったところです。
追加情報
Wifi機能付加で一番コスパのいい方法を紹介いたしましたが、
やはり、「中華製ノーブランドのPCI-Eボード」を利用することがネックに感じられる場合は、もう少しお金をかければ、2つの別のプランを検討できると思います。
取り付け方については上の説明と同様です。
安全策になれるか検討してみてはどうでしょうか。
★Plan-A
amazonでWifiカードとPCI-Eボードをすでにセットアップしたタイプの商品も販売されています。(自分で取り付けるのもあまり変わらないと思いますが・・)
インテル AX3000 PCIe WiFi ワイヤレス アダプター 内蔵 Intel AX200 Bluetooth モジュール 無線LAN Wi-Fi6 PCI-Express Bluetooth 5.1 2402 + 574Mbps ZYT-AX200
★PlanーB
ASUS製
「PCE-AX58BT」というWi-Fi6(802.11ax)、Bluetooth 5.0対応のPCI-E無線LAN子機があります。
アンテナ2本タイプです。価格は11,000円(税込)程度になります。
TP-Link製
「Archer TX3000e」WiFi ワイヤレス アダプター 無線LAN Wi-Fi6 PCI-Express Bluetooth 2402 + 574Mbps があります。
アンテナ2本タイプです。価格は5,800円(税込・amazon20/02/22時点)程度になります。
Archer TX3000e
★PLANーC
ZYT製
「ZYT-AX210」 ZYT 最新 WiFi 6E PCIe 無線LANカード
第2世代WiFi6 (Wi-Fi 6E) 最新規格Wi-Fi6Eに対応した無線LANカードです。
最新規格になります。
最新の Intel Wi-Fi 6E AX210 CPU&ヒートシンク
アンテナ2本タイプです。価格は7,000円(税込・amazon22/01/17時点)程度になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。