会計業務にとっては、税務申告は1年の集大成で一大イベントです。
事業者としては税務申告は青色申告で行うことを目標にすべきです。
そのためには、まず第一に日々の取引の仕訳記帳が重要です。
毎日の売り上げや支払いなどの取引を記帳する方法は、事業者・お店毎に色々慣れた方法があると思います。
用は仕訳伝票を作成することから始めて、各種帳簿に転記して毎日積み上げていくわけですが、
まずは自店で行っている方法を紹介したいと思います。
コンテンツ
ソリマチ会計王を使って税理士要らずの青色申告
記事内容は、会計ソフト「会計王」の使い方に従って説明しています。
どうして限定してしまうのか?というと、当店では、税理士への外注をやめてから
以来、10年間この会計ソフト「会計王」を利用しています。
全く何の問題もなく、これ以外のソフトに切り替える欲求がなくて、
他社ソフトを知る必要がないからです。
例えばこのようなことです。
- 最も会計ソフトで重要な要件である「対外的(特に公的)に信頼されている会計ソフト」だから
- 帳票の入力が嘘ほど簡単に出来る。「基本、仕訳伝票を入力するだけ!」
- ソフトのオペレーションのための電話サポートが充実(すぎる)。
- 充実した機能に反して価格が廉価。
嘘半分に聞こえますが、こればかりはユーザーしか感じられない感想だとと思います。
(逆に本当は、古参ユーザーからすれば、新規ユーザーが増えてサポセンが込み合ってほしく無いです。)
会計ソフトの入力をもっと簡単にする取引仕訳のコツ
毎日の取引は、日付毎・取引内容ごとに仕訳帳に記帳しなければなりません。
なので 理想は毎日閉店後デスクワークすればいいのですが、実際にはなかなかそうはいきません。
そして、基調はいきなり勘定科目ごとに仕訳作業をまとめていくのではなく、
毎日の取引を日にち別にまとめていきます。
つまり
売上帳票をベースにその日に発生した経費の帳票を日付毎にまとめていきます。
具体的には、A4コピー用紙を束ねて1年365日の日付別ページのノートを作ります。
見開き1日分として左ページ
- 売上金額—”その日のレジレシート控え”—を貼り付けます。
- これには現金売上高と掛売上高が含まれると思いますので、区別できるようにしておきます。
- (消費税)非課税売上高の部分がある場合は、それも区別できるようにしておきます。
見開き1日分として右ページ
- その日に発生した支払い金額の帳票—領収書・レシート—を貼り付けます。
- 営業取引上にかかわるものであれば費用項目になりますので、領収書など紛失しないようにしましょう。
- 支払った消費税は、受取消費税の控除金額にもなりますので大切にしましょう。
特に
右ページは毎日の張り付けは大変ですので、1週間や1か月毎の作業でもご自分のペースでいいかと思います。
私はいつでもまとめて作業ができるように、
特に煩雑な費用の勘定科目系のものには有効な方法として、
牛乳パックを12個準備し三角の部分を切り箱にして、その中に1か月分のレシート・領収書をためれるようにしています。
注意いただきたいことは、費用の発生の中でも口座自動引き落としなど領収書や請求書のないものもあるということです。
この場合は右ページに手書きで項目を書き添える必要があります。
このようにして毎日の取引をハッキリ分けた後は、それを各伝票に記帳していく作業となります。
毎日の売上と売り上げ集計について
現金売上については、
レジ、POSに1日蓄積した売上金額から金額把握していきます。(当たり前ですが)
売掛が発生しているものについては、納品、売上伝票を作らないといけません。
掛販売の売上については、
レジの掛金額だけでは、顧客別に把握することは出来ません。
ここは、販売ソフト「販売王」で納品、売上伝票を作成することで、掛販売顧客別の管理をしていくことが出来ます。
詳しくはこの記事を一読してください。
取引仕訳 掛売上と商品仕入れについて
事業規模の大小によると思いますが、当店のような小規模な商い店舗の場合は、
掛で商品を販売したり物を買ったりした時の清算としてその月のうちに代金を回収や支払いをすれば、
相手勘定は現預金の入出金処理でいいと思います。
月またぎで回収や支払いを行った場合は”売掛金”や”買掛金”勘定を使っています。
会計年度またぎが発生しますので、”売掛金”や”買掛金”勘定を使ったほうが分かりやすいからです。
決算時には、売掛金と買掛金の残高表を作る必要があります。
会計士に顧問依頼していた頃は、厳格な発生主義と現実主義は採用しなくてもいいと聞きました。
けれども、自分で会計経理を行うようになって、いつ売っていつ回収した・いつ買っていつ支払ったという日付の付け方一つで、頭の中が混乱してしまいました。
現金主義だと、代金を支払った時に物を仕入れたことになります。既に物はここにあるのにです。
なので月をまたぐ場合は掛勘定を使うようにしました。
もちろん企業会計のように厳格な発生主義と現実主義を適用すればスッキリするのでしょうが、社会の要請もそこまで求められていないので、いわゆる勘定科目的に適正に処理をされていれば問題ないと思っています。
自分で!行う 期末棚卸が一年の最大の難関
期末の商品棚卸作業は、誰もが憂鬱になるところではないでしょうか。
私も、作業終了したときの気分晴れ晴れの思いが病みつきになるぐらいの感があります。
棚卸表に書く必要項目は、棚名、実施責任者、商品名、個数、単価、金額です。
で触れていますが、
この”商品名と単価”は正にISBNそのものです。
商品名は書名ですが、ISBNや雑誌コードでも同義です。
用は期末棚卸表を、決算業務のみに使うのであれば、商品名はISBNコードや雑誌コードのままで十分です。
最終的に在庫棚卸金額が分かればいいわけですから。
普段業務の在庫管理業務にも利用したいのであれば、商品名は書名で書きたいところです。
それには理屈的には”ISBNコード”と”商品名(書名)”が関連付けられたデータベースが必要となります。
データベースを利用するのに日本書籍出版協会との契約 年間ン百万円との話もあり、書籍の取次でも始めるわけではありませんので問題外とします。
ということで、
データベースは自分で作っていくことになります。
”ISBNコード”と”商品名(書名)”の関連付けは、エクセルで作った表へ1品目ごとに入力していくことになります。
けれどもこれでは大変ですので、もう少し作業が楽になる方法を考えて行きます。
棚卸表の作成の記事についてはこちらをご覧ください↓
【棚卸し】無料!在庫管理表の作成が面倒でなくなるエクセルVBAソフト
棚卸表の作成ソフト「雑誌と書籍の在庫リスト」のダウンロードができます。
こちらは参考にできる書誌のデータベースもダウンロードできます。
自分専用にカスタムするには ”7回のシリーズ記事” になっていますので、読み進めて頂ければと思います。
棚卸商品の品目とは、自店に入庫した商品以外にはありませんので、
入り口時点(入庫時)での仕入れリストをデジタル化して日々積み重ねれば、
自店の「在庫商品データベース」が出来上がるはずです。
データベースさえあれば、
棚卸時にはバーコードリーダーで在庫量確認するだけということになります。
青色申告の決算表を会計王でつくる
オトクなお試し30日
青色申告するには、素人の手書きではムリ無謀です。
ここは、何度も言いますが素直に専用の会計ソフトを利用します。
お店の人が初心者ならこれがいいと勧めてくれたし、
店頭のパンフレットが分かりやすくてこれに決めました!
あの松岡修造がイメージキャラクターで
売り場も熱い感じでした(笑)
満足度No.1だそうです!
初年度は無償でサポートも!電話で質問ができたり、
もしまた制度改正があったら対応してくれるみたいです!安心です!
ソリマチには、もう一つ「会計王」という会計ソフトがあり、当店ではそれを使っています。販売王との連携を考えてそれにしました。会計王のUIも、販売王と操作感と同じなので、非常に使いやすいです。お試し無料30日がありますので、乗換え前にチェックしてみることが出来ます。お試し無料30日をしてみる
最近は無料のクラウドソフトなるものが出てきているようですが、自分的には手を付けたくはありません。
色々なメリットも多いとは思いますがそれ以上に、
クラウドってどこに繋がっているのかどれだけのセキュリティ強度なのか、
バックアップは本当に大丈夫か?信頼度あり?
改ざんや流失された時のダメージが大きすぎます。
不安MAXなだけです。Appleクラウドでさえデータ流失があったぐらいですから。
当店では、大切な自店会計データは取り外し可能な外付けHDDで管理しています。
会計ソフトはDVDメディアからインストールするタイプのものです。
クラウドの流れは今乗らなくてもいいでしょう。この場合は遅い者勝ちと思います。
いくつかのメーカーがありますが、当店はソリマチの”会計王”を利用しています。
別の関連記事でも触れますが、自店では20年前より販売伝票起票ソフトのソリマチ”販売王”を使っていましたので、そういったことの関連もあります。
比較的コスパもよく、電話サポートも分かりやすく対応も良好なのでおススメソフトではあります。
毎月の費用に割れば3,000円以下で使えることになります。
普段毎日の取引を仕訳入力していけばかなり自動で処理してくれます。
出納帳や元帳、試算表、総勘定元帳、決算報告書まで楽々です。
会計王で決算書まで作成できたら後は付随書類をつくるだけです。
あとそれと、会計王で消費税申告用の計算書類も作成してくれます。
ある調査では、小規模事業所や個人事業者の中で会計ソフトを導入しているところは全体の3割程度という数値らしいです。
データの正確性はわかりませんが、使うほうが吉のソフトだと思います。
ここまでできれば、ホッと一息です。
後は税務署の相談窓口で、助言をもらって申告完了です。
具体的に会計王の操作方法の押さえるべき基本ポイントについては、記事を改めてまた書いていきたいと思います。
業界調査使いやすさNo.1の会計ソフト「会計王」を無料で一か月試してみる
しっかりサポートの「会計王」
現在は会計王21のバージョンとなっています。
ソフトのターゲットが個人と中小規模法人向けですのでちょうどピッタリです。
後、便利に利用させてもらっているのが「電話サポート」です。結構丁寧に対応してもらえます。さらにBIGなおまけが「次期バージョン」の無償提供付きになります。
ちなみに昔はなかった30日間のお試しが無料でできます。さらにお試しにも電話サポート付きです。試用だけで止めれるお気軽さがさすがです。
税理士要らずの青色申告のまとめ
決算書作成や税務申告は会計業務の大イベントです。
- 毎日の取引の仕訳作業をいかに定型化してスムーズにこなすか
- 棚卸表作成のための作業をいかにこなせるか
- 各帳票づくりをどうするか
この3つの課題をローコストで解決できる方法はあります。
経理業務を税理士にお願いすることでのコストはどこまで頼むかにもよりますが、ン十万円
棚卸作業で雇うバイト代、ン万円
経費削減したい中ではかなり重い金額です。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
他記事もまたご覧いただければとよろしくお願いします。